リモートワーカー戦慄?!即レスの恐怖に見る日本社会のダメなところ

リモートワーク
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会社勤めの人にとって、非出勤型のリモートワークは自由が望める憧れの働き方ですよね。しかし、実は今、実際にリモートワークをしている人にとって、大きな障害となっているものがあります。それは、本来自由であるはずのリモートワーカーの自由を奪い、結局自宅のデスクの前に張り付けにしてしまう、リモートワークの良さを大きく損ないかねないもの。それこそ、「即レスの恐怖」といわれる物なのです。

即レスの恐怖とは

即レスって何だ

これはいわゆる、即座にレスポンスを返すという意味です。別にこの言葉はリモートワーカー専用の言葉というわけではなく、それこそ女子高校生の間でも使われるような言葉なのですが、主にSNSで使われる言葉です。

つまり、LINEやSkype、チャットワークなどといったSNSにおいて、メッセージに即座に返事をするということ。
もちろんそれ自体は何も怖いことはなく、むしろ、人間関係において必要な場面すら容易に想像のつくもので、友達同士であれば、暇な時ならば普通にやっていることですよね、しかし、これがリモートワーカーともなると、ちょっと意味合いが違ってきます。

働いてるアピール

リモートワークとは、非出勤型の働き方で、当然、就業中は会社にはいません。そんなリモートワーカーに対し、まるで普通に隣のデスクにいる人に話しかけるかのように、SNS上でメッセージを飛ばすということがよくあります。

そしてここに即レスの恐怖が生まれるのです。というのも、この時、そのメッセージに気づかずに即レスできなかった場合を考えればわかりますが、本当はそうでなくても、まるでパソコンを離れて仕事をさぼっているような感覚になるのです。

ですから、そのメッセージに対しては、とにかく即レスをして「働いてるアピール」をする必要が出てくるのです。リモートワーカーとしては、きちんと課せられた仕事を上司の監視もなしにきちんとこなしていることを主張したいものです。それは、非出勤型だからこそ、余計にそうなるはずですよね。

監視的故意のメッセージ

こうなってくると、そのメッセージの中に、きちんと働いているかを確認するためのメッセージも入ってきます。まるで何でもないような世間話であるかのように装って、本当にきちんとパソコン前にいて働いているかをチェックするためにメッセージを送るというわけです。

こうなってくると、もうリモートワーカーはパソコン前を離れるわけにはいかなくなります。それこそ、それはいつ送られてくるメッセージなのかわからないのですから、それこそ定時連絡のようなものよりもまだ質の悪いものになっているのです。こうして、リモートワーカーの間に、いま即レスの恐怖というものが広がりつつあるのです。

即レスの恐怖が産む弊害

パソコン前から動けない

この即レスの恐怖というものは、リモートワーカーを恐怖のあまりパソコン前に張り付けてしまいます。本来、その生産効率や労働効率を上げるためにとっているリモートワークという行動であるはずなのに、それこそ自由に休憩をとることもできなくなるのです。

はっきり言ってこれでは何のためのリモートワークなのかわかりません。それこそ、そんな恐怖に縛り付けられて、ほんとはソファーでゆっくり頭を休めたいにもかかわらず、パソコン画面をじっと見続けたり、スマホを抱えたいたりしては、むしろ出勤した方が自由です。これで、仕事場に出勤するより効率をアップさせろといわれても、なかなか難しいのは言うまでもありません。

働き方改革の趣旨を破壊

しかもこの即レスの恐怖というのは働き方改革の趣旨を破壊するものでもあります。というのも、一般に企業がリモートワークを導入したといえば、その企業は働き方改革に対して積極的で、先進的な企業に映るでしょう。

しかし、もしそんな企業が、即レスの恐怖をリモートワーカーに与える企業なら、その意味は大きく変わります。というのも、なぜ、リモートワークが働き方改革において重要視されているかといえば(働き方改革ではテレワークと言います)そこには、労働の結果を評価するという理念があるからです。

そう、つまり、それは出勤時間や会社への滞在時間はおろか、実働時間を評価しないという動きですね。これからの社会は、何時間働いたとか、何時間出勤したということではなく、どれだけの成果を上げたのかという事をこそ評価しようというのが、働き方改革の理念である「同一労働同一賃金」の概念です。

ところが、もし即レスの恐怖を与えるようなリモートワークであれば、これは、完全に働く時間への評価になります。しかも、一見働き方改革に積極的な先進的企業に見えているだけたちが悪く、これでは、日本の働き方改革が見てくれだけの実質のないものとなってしまいかねません。

企業が推進しても労働者がリモートを拒否する結果に

こうなってくると、結果的に労働者の方が出勤型に戻っていく懸念すらあります。なぜなら、極端な例を言えば、働いている姿、それこそパソコン前に座っている姿さえ見せていれば、定期的に休みを取っても困らない出勤型の方が楽だからです。

しかし、リモートワークの場合は、それこそ単に運が悪くタイミングを外すときだってあるからです。ずっと一日中パソコン前にへばりついて働いて、たまたま上司からの即レス必須なメッセージが来た時に、軽い仮眠をとっていた、などという場合、それは非常に印象が悪くなりますそうなればもう、リモートワーカーに休憩の自由はありません。そんな状態では、企業がいかにリモートワークを推進しても、労働者がそれを拒否する時代が来てもおかしくはないのです。

リモートワークに一番必要なのはマインド

企業も労働者もマインド重視で

こうなってくると、リモートワークの推進に一番必要なのはインフラでも周知徹底でもないことがわかります。そう、日本にリモートワークが根付き、そして多くの労働者が出勤という儀式から解放されるようになるためには、まずマインドを変えていかなければだめなのです。

これは働き方だけでなく、マインドを変えずに制度だけを変えようとしても、それはうまくいきません。そして、それは、企業と労働者のどちらにも言えることなのです。

企業は結果主義を徹底する

まず、企業側が真っ先に改めるべきは、その労働への対価の考え方です。要は働き方改革の進めている「同一労働同一賃金」という言葉の意味をしっかりと理解して、狼号をその結果だけで判断するという風土を身につけなければいけません。

極端な話、リモートワーカーの仕事の査定に、どれくらい働いたかを加味するのは無理な話です。むしろ、そこの部分を査定に加味しないからこそ、リモートワークという働き方が可能になるのだといっても間違いではないのです。である以上、リモートワークを導入するならば、結果主義を徹底する以外に方法はないはずなのです。

労働者は体面を気にしない

しかし、もちろん労働者もマインドを改めなければいけません。長い長い日本式の労働環境の中にあったことで、日本人の精神にまで染みついてしまった「地道に働くことが美徳」という考え方は、もう絶対の美徳ではありません。

むしろこれからの日本においての美徳は「効率よく結果を出す」ことでなくてはいけないのです。であるならば、リモートワーカーとしては、たとえそれが即レスを期待されるようなメッセージでも、何食わぬ顔でそれを無視していいはずなのです。

というより、その時働いていないなら、無視しなければいけないのです。そしてもし即レスがなかったことでとがめだてを受けるならば「リモートワークをしているんですから、いつ来るかわからないメッセージに即レスなんかできません」と胸を張って訴えていいのです。

それは、体面を気にして、即レスにおびえるよりよっぽど正しい姿勢です。これからは、仕事の評価は結果で下されるものです。
あなたがパソコン前に何時間座っていたのかなど、まったく関係のない話なのです。

良き破壊者となれ

ではこの即レスの恐怖をなくすにはどうしたらいいのか。
それは、良き破壊者となることしかありません。

マインドの変革は至上命題

そもそも、リモートワークを含めた働き方改革は、そうなればいいねというような悠長なものではりません。それこそ、目の前に迫っている、大規模な労働人口減少による人手不足を解消するために、日本国が総出で突き進んでいかなければいけない道です。

むしろ、そうしなければ、日本経済を縮小して崩壊寸前に追い込むか、難民を労働者として招き入れてEUの混乱をこの国で再現するかの二択しかないといってもいいほどです。そうつまりそれは、日本人のマインドの変革が、速やかに行われるべき至上命題だということ。その変革はBETEERではなくMUSTなのです。

変革とは破壊の先にしかない

そしてそのマインドの変革とは、旧態依然としたマインドの破壊でもあります。というのも、それがどういったものであれ、変革というのは根本的に破壊の先にしか存在しないものだからです。確かにこれまで長い間美徳とされていたものを破壊するというのは、心苦しいことですし、そこには大きな障壁がいくつもあることでしょう。

しかし、壊すべきは壊さなければいけません。
やたらめったらに良識や常識を破壊するのではなく、時代の二―ズに合わせて、もしくは社会の至上命題に向けて、涙を呑んで良き破壊者となること。それこそが、いまの時代に求められるものであり、リモートワークを導入する企業、そしてそんな働き方を選択した労働者にかけられた使命でもあるのです。

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海外でのリモートワークを夢見るアラサー男子です。今は本業やりつつ、リモートワークで本業を活かした副業をしながら経験を積んでいます!

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